2009年09月11日

日本でいちばん大切にしたい会社





今日の記事は自分のために書いています。
また同じような「壁」に当たったら、今日の記事を読み返したいと思っています。
少し長くなってしまったのですが、よかったら、読んでみて下さい。


前回、「涙の数だけ大きくなれる!」を貸してくれた友人がまたまたスゴイ本を持って来てくれました。

その本は「日本でいちばん大切にしたい会社」という本です。
2008年4月初版で、約1年で43刷りになっているということは、かなり売れています。
30万部突破らしいので、あなたも知っているかも知れませんね。
私は、全く知りませんでした。

著者の坂本光司さんは、いくつかの大学の教授を歴任して現在、法政大学大学院静岡サテライトキャンパス長をされています。
学者さんの書いた「ビジネス書」なのです。

なので、自分では絶対買わない種類の「本」です。


「泣くから読んでみて!」って言われて、「へえ~」って感じで借りていました。
本当かな?って、軽い気持ちで読み出したのですが、文字どおり「あっ」という間に読んでしまいました。

そして、




「泣きました」




とても感動的な、いい本です。


著者は日本全国の6000社以上を実際に訪ね、そのなかでも「いちばん」と言える会社を、5社紹介されています。

どの会社もすばらしいです。




日本理化学工業は、チョークでシェア日本一のメーカーです。
シェア日本一といってもチョークなので、そんなに儲かるイメージはないのですが、堅実な経営を続けておられるようです。

あなたも学校で、この会社のチョークを使っていたのではないでしょうか。

この会社は、すでに50年以上にわたり、身障者を正社員として雇用し続けていて、今では従業員50名のうち7割以上が知的障害者だそうです。

このことは50年前に、1週間だけでいいからこの子たちに働く喜びを教えてあげて欲しいと、施設の教師に頼まれて、仕方なく体験入社させた知的障害をもつ2人の少女から始まったと言います。

2人の働きぶりに感動した社員たちが、「どうか、わたしたちが彼女たちを必ず守っていくから、2人をこれっきりにせずに正社員として雇ってあげて欲しい」と言ってきたそうです。

人間にとって幸福とは、①愛されること、②ほめられると、③役に立つこと、④必要とされること、で、②③④は働くことでしか得られないと言います。

一生施設にいて「のんびり」暮らすことが、少女たちの幸せではなく、働くことの喜びを知ることがとても幸せなのだということを、この会社のひとたちは知っていたのですね。
今でこそ、障害者雇用は企業の義務とされているのですが、この会社はその先駆的企業です。
こんな会社の商品は、買わずにいられないですね。




斜陽産業とも言うべき寒天を売って48年間増収増益を続けた「伊那食品工業」は、かつて1度も「リストラ」をしていないそうです。「いい会社」を目指していて、社員や地域の人たちに愛されているそうです。
会社の敷地内に「公園」や「通学路」があったり、レストランやそば屋さんがあり、誰でも利用できるそうです。

この会社のすばらしいところは、社員の道徳性です。
地域のスーパーなどに行くと、出来るだけ入り口に遠いところに車を止めるようにするそうです。
入り口に近いところは、体の不自由な方や、小さな子供づれのお客さんに使ってもらうためだそうです。
この会社の人たちが、そのように心がけていて、そうしていることを、地域の人は知っているのです。

会社の人たちも、地域の人たちも、どちらもすばらしいですね。






日本一立地の悪いところにあっても世界中から注文を集め、都会から若者たちがぜひ就職させて欲しいとやって来る医療用義肢を作る「中村ブレイス」という会社のエピソードです。

片足をなくした少女が「中村ブレイス」で義肢を作ってもらったそうです。
でも、片足だからいじめられたりして、もう高校は行きたくない、私のような人たちのために「中村ブレイス」で働きたいと言って来たそうです。
社長は「それはダメ、高校に行ってください。ぜひ、大学にも行って、その後にまだわが社に入りたいと思っていたら、そのときは来てもらう」と、約束したそうです。

少女は大学を卒業して「中村ブレイス」に入社したそうです。
少女は義肢なのですが、外からは全然わからないそうです。とてもスゴイ義肢なのです。
きちんと約束を守る、スゴイ会社です。




中国から服役途中の車内で泣きじゃくっていた子供が、たった一かけらの「飴玉」で泣き止んだのを目撃して、お菓子づくりを志した北海道帯広の「柳月」もすばらしい会社です。


さびれた商店街で、家族で経営しているにもかかわらず、1億数千万円を売り上げる「杉山フルーツ」もお客様に「感動」を提供しています。だから、指示されているのです。




以上5社を取り上げているのですが、いづれもすばらしい会社です。
こうした美談的エピソードは、「きれいごと」として捉えられがちですが、「本気」なのか「カタチだけ」なのかは、お客様には見抜かれてしまいます。

「お客様第一主義」を謳う会社は多いのですが、本当にそうなのか、すぐ解ってしまいますよね。



私は、「儲かっていない」現状を、例えば「景気が悪い」とか「和歌山に人がいない」とか、政府が悪い、大企業が悪いと、外にその原因をなすりつけて、問題解決を回避して、生ぬるい仕事をして来たことに気付かされました。

社員を大切にし、取引先を大切にし、お客様や、地域の人たち、そして社会に貢献することこそ、「会社」が存在する意義であり、そうした「会社」を、また人々は放っておかないという事です。

立地や、景気や、ましてや政治や、同業者なんか、全く関係ありません。


お客様が感動するような商品を作り続けることこそ、1番大事なことですね。



最近、ある人が言っていた「小細工は通じない」ということが、骨身に沁みた1冊です。
「コピーライティング」とか「マーケティング」とか口先だけでは、どうしようもないですね。


ここには書ききれませんが、とにかく感動的なエピソードがいっぱいです。
ぜひ、売上が上がらなくて困っているというあなたにこそ、手元に置いて、読んでいただきたい1冊です。










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この記事へのコメント
ええ、お話ですね(*^^)
事業始めるときは、こういう気持ちであったはずなのに、何年か経つと、
つい忘れがちになってしまう・・・
初心忘れずべからず。はい
しかと胸に刻んでおきます。
Posted by のりさんの嫁 at 2009年09月14日 21:42
のりさんの嫁さまへ

コメントありがとうございます。
儲けが先か、社会貢献が先か、なかなか難しいですが、いろいろ考えさせられる書籍でした。
とてもいい本なので、忘れないように、ぜひ手元に置いておこうと思います。
Posted by はんこ屋 at 2009年09月15日 23:38
追伸

儲けが先か、などと言っている自体レベルが低いですね。両立は可能だと思います。と、言うか「役立たず」の会社は、やっぱり「儲からない」と、言うことだと感じました。
誰かの「役」に立つことが、必要ですね。
がんばります。
Posted by はんこ屋 at 2009年09月15日 23:40
なかなかよいお話をありがとうございました。中身の濃いブログですね。私のブログは数ばかり。はんこ屋さんのブログ見て一作にかける思いを感じました。
Posted by スリム at 2009年09月18日 19:02
スリムさんへ

優しいお言葉、ありがとうございます。
いつも、ついつい長くなってしまい、こんなの誰も読んでもらえないだろうなと思って書いています。
スリムさんのブログは、毎日記事を量産しておられて、スゴイな~と思い、拝見しています。スリムさんのお人柄や、その優しさが伝わってきます。

これからもがんばりますのでいろいろ教えて下さい。
よろしくお願いします。
Posted by はんこ屋 at 2009年09月19日 12:23
何かがきっかけで、それが始まったーー。
人と人とのつながりや感動を大切にしてい
る人たちの会社ーー。

何かいっぱい宝物がつまってますねー。
Posted by 植松淳平植松淳平 at 2009年09月19日 18:19
その通りです!!そうでなければ・・・駄目だよぉ~~~(*_*;
たった一度の人生だもの・・・って決めつけてはいけませんね((+_+))
どう生きたいか?それぞれの価値観はあって当然だから・・・偉そうに言ってはダメだね☆明日、本を買いに行きますぅ~~❤
Sympathy~思いやりの・・・COCOROより
Posted by COCOROCOCORO at 2009年09月19日 23:14
植松さま<

本当にそうなんです。今までの自分を反省しました。これから、心を入れ替えてがんばります。


COCORO様、

ご訪問ありがとうございます。
謙虚にがんばって生きたいです。
思いやりの詰まったコメント、ありがとうございました。
Posted by はんこ屋 at 2009年09月20日 00:22
い~いお友達です~
そして
いい”本”に出会ったんですね☆

「泣きました」

のことばに・・・ジーンと
きました。

素直な「こころ」をお持ちの
はんこ屋さん!!

いついつまでも☆大切に。。

いつ
Posted by ♪ボサノヴァ at 2009年09月20日 23:39
息子さん お誕生日おめでとうございます☆

生き物!好きなんです~
Posted by ♪ボサノヴァ at 2009年09月21日 19:21
♪ボサノヴァさん<

とてもお優しいコメント、ありがとうございます。
♪ボサノヴァさんには、いつもあたたかい気持ちをいただいています。

私は歳とって、すっかり涙もろくなりました。
「本」を読んで、泣くなんて、ちょっと恥ずかしいですね。

息子は5才になりました。
もう少し、大きくなったら、いっぱい「いい本」を読ませたいですね。
今年は、虫と恐竜の図鑑になりました。
Posted by はんこ屋 at 2009年09月22日 10:40
お願い

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Posted by みーこみーこ at 2011年03月12日 21:13
みーこ様

わかりました。節電を心がけますね。
Posted by はんこ屋 at 2011年03月23日 11:45
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