2009年07月29日

苦しいときの「河井継之助」頼み

苦しいときの「河井継之助」頼み

いよいよ今日は、河井継之助を利用して、苦しみから逃れる方法を伝授します。


本気でこれに取り組みたいという方は、まず司馬遼太郎の「峠」(前・後)を読んでください。



河井の最期は「壮絶」です。
戊辰戦争の最大の激戦だった長岡戦争のさらに超激戦だったのは、「長岡城の攻防」です。

一度は新政府軍に攻められて占領された長岡城を、奇襲攻撃でさらに奪い返すという戦いの中、左足膝辺りに流れ弾を受け、重傷を負って敗走します。

長岡を捨て、会津へ落ちると告げられたとき、もう自分では歩けなくなっていた河井は、「この越後の戦場に俺を置いてゆけ」と叫ぶほど悔しかったといいます。
弾丸を左ひざに受けたの7月25日、 会津塩沢村で亡くなったのが8月16日。
この約1ヶ月間は、「死」との戦いの日々だったと思います。

江戸末期の戦場のこと、手当てと言っても満足な物はなく、「左足は腐敗し臭気を放った」とあり、もの凄い激痛に耐えながらの敗走であったのです。



終始、河井に付き従い最期を看取った、河井家の使用人の「松蔵」は、後年このときのことを語り、

「気を失うような痛さでありましょうが、旦那様はひと声も洩らされませなんだ。」

と、言っています。

何回も言ってしまいますが、今や華々しい物語になっているヒーローの「坂本龍馬」や「高杉晋作」などもいいのですが、反体制側のこうした苦しみの選択をぜひ、知っていただきたいと思っていました。

司馬遼太郎の「峠」の、河井の最期を読むと、今でも胸が苦しくなります。
陰暦と陽暦の違いはありますが、季節も丁度今頃なので、8月16日には人知れず「河井継之助を偲んで」みたいと思っています。


河井継之助の話はここまでです。





で、「人間ドック」のことですが、

私は28才の「胃カメラ」のほか、この3月には「胆嚢の摘出手術」もそう言えばやりました。
のどにケーブルを突っ込んだり、ヘソから内視鏡を入れて内臓を取り出したとしても、このときの河井さんの苦しみを思えば、何てことありません。

胃カメラのときはしっかり意識があり、その点は苦しみも体験として残っていますが、手術のときは全身麻酔で目覚めたときは全部終わっていたので、その間の一切の記憶はありません。

でも麻酔が切れて、しばらくするとどんどん痛みが広がってきます。
「あまり痛くなるようだったら、痛み止めもありますので言ってくださいね。」

今なら、こうした「痛みを止める」薬もあるのです。

河井さんのことを思い出すと、とても「うめき声」を洩らすなど、恥ずかしくて出来ません。


以後、こういうことがあった時は、河井継之助のことを思い出して、辛抱するようにしました。
28才の胃カメラのとき、一筋の涙は流れましたが、何とか「声」は、出さないことが出来ました。
先生は、調子に乗って長い間、私の胃の中を観察していたようです。

お陰で、今はとても健康になりました。


河井継之助と胃カメラの話は、こんな感じです。
他愛もないことを引っ張って、長々書いてしまい、申し訳ありません。



ただ、私にとって河井継之助とは、とても重要な存在だったので、出来るだけきちんと、お伝えしたかったのです。
きちんと伝わったかどうかは、自信ないのですが、・・・・。


20年ぐらい前に、福島県南会津郡只見町塩沢にある、河井継之助終焉の地を訪ねたことがあります。
実際に河井がなくなった「地」は、ダムの底に沈んでしまったようですが、建物は移築されてひっそりと保存され公開されていました。
この部屋を保存しようと、塩沢のひとたちが望んだということは、やっぱり河井の最期に、感動したからだという証拠だと思います。

当時は木造の家屋が山中の川沿いにひっそりと立つ墨絵のような趣でしたが、今は、立派な記念館が出来てその中に展示されていると聞いています。

和歌山からは遠いので、今度いつ行けるのかは解りませんが、近くに行くことがあればぜひ、立ち寄りたいと思っています。

でも、長岡からも遠いし、会津からもかなりあります。高速道路もない、田舎の道の、辺りも何もないところですが、よかったら、行って見て下さい。



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Posted by はんこ屋 at 11:15│Comments(2)柏木健児徒然帳
この記事へのコメント
昨日は長々とすみませんでした。

結果だけいえば、河井さんの痛みに比べれば・・・ということだったのですね。なるほど。

わたしは常々、人は一冊の本だと考えています。
偉人でなくとも、人には開くまで知ることのない物語が詰まっていて、それを読み進む毎にその人への興味が深まる。
わたしが本をあまり読まないのは、『人を読む』ほうが楽しいからかも・・・w
はんこ屋さんのおかげで河井という人を知れてよかったです。^^
Posted by えりつぃん at 2009年07月31日 10:29
>えりっぃん様

河井の件は、こだわりがあり、少しでも伝わればと、長々引っ張ってしまいました。
3日間もお付き合いいただき、ありがとうございました。

確かに、人はそれぞれ「秘めたストーリー」を持っていらっしゃいますよね。私の周りにも、誠実ですばらしい人たちが結構います。

最近、とくにそんなこと感じています。
Posted by はんこ屋 at 2009年08月01日 00:51
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